Reuters logo
NY市場サマリー(29日)
2016年9月29日 / 21:56 / 1年後

NY市場サマリー(29日)

[29日 ロイター] - <為替> ドイツ銀行の経営不安を背景に安全通貨を買う動きが強まり、ドルが対スイスフランで1カ月強ぶりの安値をつけ、対円でも上げ幅を縮小した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切るとの観測が強まったため、ドルは全般に底堅く推移した。

ドイツ銀行は住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売をめぐり米司法省から140億ドルの和解金の支払いを求められている。ブルームバーグは29日、10社程度のヘッジファンドがデリバティブ(金融派生商品)取引の持ち高の一部を同行から引き揚げたと報じた。

ドイツ銀行の経営不安は安全通貨とされるスイスフランや円にとって追い風で、ドル/スイスフランCHF=は0.9641フランと8月26日以来の安値をつけた。ドル/円JPY=は101.84円と8日ぶりの高値をつけた後に伸び悩み、終盤は0.41%高の101.06円。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「ドル/円は欧州の銀行セクターをめぐる警戒感が前面に出たことで上昇幅が小さくなった」と指摘した。

石油輸出国機構(OPEC)が28日に減産で合意したことや、この日発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)確報値が改定値から上方改定されたことで、FRBが12月に利上げするとの観測が強まった。

CMEグループのフェドウォッチが見込む12月利上げの確率は56.4%で、前日の53.1%から上昇した。

<債券> 国債価格が小幅高。利回りは低下した。ドイツ銀をめぐり新たな懸念が浮上するなかリスク選好が後退、安全とみられる国債に資金が流れた。

ブルームバーグは、顧客の一部ヘッジファンドが余剰キャッシュとポジションをドイツ銀から引き揚げたと報じた。これについて、ドイツ銀の広報担当は、トレーディング顧客の大半は同社の安定的な財務状況を理解していると確信しているとコメントした。同社株は欧州市場(DBKGn.DE)で1%高。一方、同社の米国預託証券(ADR)(DB.N)は7%近く値下がりした。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の米国債アナリスト兼トレーダー、ジャスティン・レデラー氏は「市場の材料はドイツ銀一色で、主要な市場はおおむねリスクオフとなった」と述べた。

市場関係者らは地政学的な要因に加え、米大統領選をめぐる不透明感も国債相場の下支えになり得ると指摘している。終盤の取引で、指標10年債US10YT=RRは2/32高。利回りは1.558%に低下した。

世界的な不透明感や大統領選を前に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送るとの見方からイールドカーブはスティープ化。5・30年債の利回り格差US5US30=TWEBは116ベーシスポイント(bp)に拡大した。

<株式> 反落。ドイツ銀行(DBKGn.DE)の健全性をめぐる懸念が強まる中、ウエルズ・ファーゴ(WFC.N)やシティグループ(C.N)などの大手銀行株が売られた。アップル(AAPL.O)も安い。

一部のヘッジファンドがドイツ銀のポジションを引き揚げたとの報道を受け、S&P金融株指数.SPSYは1.49%下落。ドイツ銀の米預託証券(ADR)は6.7%下げた。

ウェルズ・ファーゴのジョン・スタンプ最高経営責任者(CEO)が従業員の不正行為に適切に対処しなかったとして議員から批判を浴び、同行の株価が2.07%下げたことも、銀行セクターの弱気心理に手を貸した。

シティグループ(C.N)は2.28%、JPモルガン・チェース(JPM.N)は1.59%、それぞれ下げた。

グローバル・マーケッツ・アドバイザリー・グループのシニア・マーケット・ストラテジスト、ピーター・ケニー氏は「ドイツ銀の話は株式市場に非常に長い影を落とした。この話は、金融センターの大手銀行が深刻な問題を抱えるという恐怖感を呼び起こしている面があり、前回そうした話題が出たのは金融危機の時だった」と話した。

アップルはバークレイズが目標株価を引き下げたため、1.55%下落。医薬品のメルク(MRK.N)とジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ.N)も下げ、S&Pヘルスケア指数.SPXHCは1.84%下落した。

通信用半導体大手のクアルコム(QCOM.O)は、オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズ(NXPI.O)を買収する方向で交渉中との報道で6.3%上昇。NXP株は16.88%の急騰となった。

市場の不安心理を示すCBOEボラティリティ指数は14%上昇した。

<金先物> ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ、小反発した。上伸は3営業日ぶり。12月物の清算値は前日比2.30ドル高の1オンス=1326.00ドル。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)による前日の減産合意を好感した買いに支えられ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値は前日比0.78ドル(1.66%)高の1バレル=47.83ドル。12月物は0.75ドル高の48.40ドルとなった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below