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NY市場サマリー(30日)
2016年9月30日 / 22:36 / 1年後

NY市場サマリー(30日)

[30日 ロイター] - <為替> ドイツ銀行をめぐる懸念が和らぐなか、ユーロがドルに対して持ち直す動きとなった。円相場は1ドル101円台前半での取引。

AFPは関係筋の話として、米司法省がドイツ銀に科すモーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題をめぐる罰金について、当初科すとしていた最大140億ドルから54億ドルに大幅に削減することで合意に近づいていると報じた。

ドイツ銀の米国預託証券(ADR)は15%急騰。前日には最安値をつけていた。

スコシアバンク(トロント)の首席FXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドイツ銀の見通しをめぐり悲観的な見方が後退したようだ」と述べた。

ユーロ/ドルは9月全体で約0.8%上昇、第3・四半期では1.2%上昇となる勢い。

円はドルに対し一時101.75円をつけ、その後は0.34%安の101.35円。第3・四半期では約1.8%の円高となる勢い。円高の流れは3四半期連続。

中国人民元は国内でのスポット取引で横ばいとなる1ドル6.6745元。人民元は10月1日から国際通貨基金(IMF)の準備資産である特別引き出し権(SDR)の構成通貨に加わる。

<債券> 国債利回りが上昇。ドイツ銀行の株価回復を受けてリスク選好の動きが強まった。また、朝方発表された米経済指標は概ね堅調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに動くとの見方を支えた。

ドイツ銀がモーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題をめぐり、当初見込まれていた最大140億ドルを大幅に下回る54億ドルを支払い米司法省と和解する方向で合意に近付いているとの報道が材料視された。

同報道を手がかりに、ドイツ銀株は欧州市場で約6%高、米預託証券(ADR)は14%高でこの日の取引を終えた。

FTNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボジェル氏は「ドイツ銀の株価は強含んで今週の取引を終えたが、同行をめぐる問題に伴う債券市場への影響は少なくとも10月第1、2週まで続くだろう」と語った。

ただ、ドイツ銀をめぐる状況は急転しかねないとの懸念が漂う中、シーポート・グローバルのマネジング・ディレクター、トム・ディガロマ氏は「市場参加者は週末に起こり得る動向に不安を感じている」と指摘した。

米指標では、8月の個人消費支出(インフレ調整後)は前月比0.1%減と、市場の増加予想に反し7カ月ぶりに落ち込んだ。ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)指数は0.2%上昇、前年同月比では1.7%上昇とFRBが物価の目標としている2%に近づいた。9月のシカゴ地区購買部協会景気指数は54.25と、前月の51.5から上昇した。

<株式> 反発して取引を終えた。ドイツ銀行の経営状態に対する懸念が和らいだことで、金融株が広く買われた。

S&P金融株指数はは約1.4%上昇し、およそ2カ月ぶりの大幅なプラスとなった。

米国の株式市場に上場するドイツ銀の株価は14.0%値上がりした。モーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題に絡み、54億ドルの支払いで米司法省と和解合意に近づいたとするAFPの報道が材料視された。米司法省は当初、最大140億ドルの支払いを要求。ドイツ銀の経営の先行きが不安視されていた。

バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)とシティグループはともに3%超の値上がりとなったほか、JPモルガンも1.4%上昇。銀行株がS&Pを押し上げた。

ゴールドマン・サックスは1.5%高。ダウ平均の構成銘柄で最も大きく値上がりした。

S&Pの主要11部門のうち8部門が上昇した。今週は原油価格が大きく値上がりしたことから、S&Pエネルギー株指数は約1.3%上昇した。

週間ベースでは主要3指数とも3週続伸となった。

米取引所の合算出来高は約75億株。直近20営業日の平均である71億株を上回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は2.40対1だった。ナスダックも2.69対1で上げが下げを上回った。

<金先物> 投資家のリスク選好意欲が回復したことを背景に安全資産としての金の需要が減退し、反落した。12月物の清算値は前日比8.90ドル安の1オンス=1317.10ドル。

早朝まではドイツ銀行の経営不安がくすぶる中、「質への逃避買い」が入り堅調に推移。ただその後は、原油相場が上昇に転じたことに加え、米司法省が住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売でドイツ銀行に支払いを求めていた和解金が大幅に減額されるとの一部報道が流れたことから、米株相場が大幅上伸。投資家のリスク選好意欲が強まったため、安全資産とされる金の需要は減退した。

朝方発表された8月の個人消費支出は前月比横ばいにとどまり、伸び率は5カ月ぶりの低水準だった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が重視しているインフレ指数が全般的に加速したことから、利上げを後押しする材料になり得るとの見方が一部に浮上。金 利を生まない資産である金にとっては、この指標も圧迫材料となった。また、9月のシカゴ地域の景況指数(シカゴPMI)が前月から上昇し、市場予想を上回ったことも下押し要因となった。

<米原油先物> 利益確定の売りが先行したものの、石油輸出国機構(OPEC)による減産合意を好感した買いに支えられ、3日続伸した。米国産標準油種WTIの11月物の清算値は前日比0.41ドル(0.86%)高の1バレル=48.24ドルと、中心限月で8月19日(48.52ドル)以来約1カ月半ぶりの高値を付けた。12月物の清算値は0.42ドル高の48.82ドルとなった。

連日の上昇を受けて、未明にはひとまず利益を確定する動きが出た。また、外国為替市場では朝方までドルが対ユーロで買われ、ドル建てで取引される原油に割高感が生じたことも圧迫要因となり、相場は一時47ドル割れ目前まで下げていた。

しかしその後、相場は反転上昇。OPECによる8年ぶりの協調減産合意を受け、供給過剰解消への期待感が広がっていることが引き続き買いを促したもよう。また、外為市場でドル売り・ユーロ買いに転じたことも追い風となった。

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