August 9, 2018 / 12:43 AM / 4 months ago

NZ中銀が金利維持、景気減速を懸念 ハト派姿勢にNZドル急落

[ウェリントン 9日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は9日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を過去最低の1.75%に据え置くとともに、2020年終盤まで同水準で維持すると表明した。

 8月9日、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を過去最低の1.75%に据え置くとともに、2020年終盤まで同水準で維持すると表明した。写真はウェリントンの同行本店。昨年7月撮影(2018年 ロイター/David Gray)

金利据え置きは予想通りだったものの、5月時点に見込んだよりも長期にわたり金利を据え置くとした上、長引く景気減速に懸念を示したことから、NZドルは約2年半ぶり安値に下落した。

オア総裁は声明で「2019年、そして2020年までOCRを現行水準で維持すると予想する。(現状維持の期間は)5月の声明で予想したよりも長期間となる」と説明した。

5月時点では、中銀は2020年3月までに政策金利は2.0%に引き上げられると見込んでいた。

オア総裁は9日、ロイターの取材に対し、減速する経済の「帆に風を送り続ける」とした上で、成長が一段と弱含む場合には対応する用意があると語った。

NZドルNZD=D4は、中銀のハト派姿勢を受けて2016年3月以来の安値となる0.6665米ドルを付けた。前日には0.6750米ドルを上回って推移していた。

ANZのエコノミストはリポートで「中銀は今回、前回会合からの6週間でハト派姿勢が強まったとのメッセージを意識的に送った」と指摘した。

新たな金利見通しは、金融市場が見込んでいたよりもかなり慎重なものだった。9日の会合前には、市場は来年半ばまでに政策金利が2.0%に25ベーシスポイント引き上げられる確率を完全に織り込んでいた。

中銀は今回、2019年の国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の3.1%から2.6%に引き下げた。

ウエストパックの首席エコノミスト、ドミニック・スティーブンズ氏は「中銀は従来、非現実的なほど高い成長率を予想していたが、鈍化を認識して対応を取った」と分析する。

中銀の前回6月会合以降、企業の景況感は大幅に悪化しており、設備投資が今後鈍り、GDP成長率を押し下げるとの懸念が出ている。

オア総裁は、過去1年半にわたり中銀の成長見通しは過度に楽観的だったと指摘した上で、中銀は伸び率のさらなる下振れに「敏感」であると述べた。

一方、インフレ率については、中銀の目標レンジの中間点である2%に向かう兆候があるが、十分に抑制されており、急伸する可能性は低いとの見方を示した。

オア総裁は「足元の成長鈍化は長期化する可能性がある。弱い景況感は雇用と投資計画に影響を及ぼし得る」との見方を示した。

総裁は記者会見で「金利変更は急がない」と述べるとともに、利上げまたは利下げのリスクは極めて均等にバランスしているとの認識を示した。

総裁はまた、ロイターに対し、米国の政策金利との差の拡大が見込まれる中で、最近のNZドルの下落は想定通りだとし、為替レートの動向を「好感している」と語った。

しかし、9日の中銀発表を受けた下落で、NZドルの米ドルに対する下げ幅は年初来で6%に拡大している。

総裁は、米中の間で激化しつつある貿易戦争について、ニュージーランドへの影響はこれまでのところ大きくないとしつつも、影響が大きくなる可能性はあるとの認識を示した。

*内容を追加しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below