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アングル:NZドル高抑制へ、口先介入の中銀に実弾要求の声
2016年9月29日 / 06:26 / 1年後

アングル:NZドル高抑制へ、口先介入の中銀に実弾要求の声

[ウェリントン 28日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は22日、政策金利を据え置いたものの、口先介入によってなんとかニュージーランドドル(NZドル)の上昇を抑えた。しかしエコノミストからは、相場の抑制に向けてさらに強力な行動を望む声が挙がっている。

 9月28日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は、政策金利を据え置いたものの、口先介入によってなんとかニュージーランドドル(NZドル)の上昇を抑えた。写真はニュージーランド紙幣。シンガポールで2006年6月撮影(2016年 ロイター/Dennis Owen)

準備銀は政策金利を2.0%に据え置いたが、ウィーラー総裁は年内に追加緩和を実施する必要性を示唆。これにより、NZドルNZD=D4は約1.4%下落して1NZドル=0.7275米ドル程度となった。

NZドル高は物価を抑制して輸出収入を目減りさせるため、準備銀にとって長らく目の上のたんこぶとなっている。

総裁は22日、「為替レートの下落が必要」との考えを改めて示したが、口先だけで行動が伴わないことに批判の声が挙がっている。

コモンウェルス銀行のシニア金利ストラテジスト、ジャロード・カー氏は「信頼に足る襲撃計画を伴わない限り、言葉は無意味だ」と手厳しい。

ニュージーランド製造業者・輸出業者協会のディーター・アダム会頭も「現在の為替レートでは、製造業者と主要な輸出業者の競争力が深刻な影響を受ける」と訴える。

同国経済は過去2年間で最も高い成長率を示しており、NZドルはそうした成長やコモディティ価格の回復、世界的な低金利環境の中での比較的高い金利などを支えに上昇している。

キャピタル・エコノミクスのオーストラリア・ニュージーランド担当首席エコノミスト、ポール・デールズ氏は、NZドルを0.65米ドル程度まで押し下げるには、準備銀が政策金利を1.5%かそれ未満まで引き下げるしかない、と主張する。

もっとも、米連邦準備理事会(FRB)が金利見通しを引き下げたことで米ドルは下落圧力を受けており、RBNZは「非常に難しい立場」にある、とデールズ氏は話した。

乳製品の世界的な供給過剰が緩和し、乳製品価格が今月、1年ぶりの高水準まで上昇したことも、最近のNZドル高に結び付いている。

エコノミストの要請をよそに、準備銀は利下げに及び腰だ。ウィーラー総裁は8月に議会で、利下げを実施すれば経済は「完全に過熱」するだろう、と述べた。

準備銀は住宅市場の過熱を煽ることも警戒している。総裁は22日、住宅価格の上昇は行き過ぎで、金融安定への懸念を呼んでいるとの指摘を繰り返した。

外為市場への介入という手段もあるが、現在のところ準備銀の視野には入っていない。為替レートが「極度に高い」あるいは「正当化できない」ことが介入の主な基準で、準備銀はそうした表現を使っていない。

それでもコモンウェルス銀のカー氏は、準備銀が2度の金融政策会合で政策金利を1.0%まで引き下げるべきだと主張。外為市場に介入することも可能で、それでも効果がなければ量的緩和という手段に訴えることができると述べた。

(Rebecca Howard記者)

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