[ローマ 28日 ロイター] イタリアを旅行中のスウェーデン人の中高年カップルが、GPS(全地球測位システム)への誤入力により、目的地から650キロも離れた町で間違いに気付くというハプニングが起きた。
ロマンチックな保養地として知られるカプリ(Capri)島を目指していたカップルは25日、GPSにスペルを間違えて入力した末、北部の町カルピ(Carpi)に到着。地元の観光事務所でカプリ島にある有名な「青の洞窟」への行き方を尋ねたことで間違いが判明した。
カルピ行政府のスポークスマンは28日、ロイターに対し「どうしてこのようなことが起きるのか理解に苦しむ。カプリは島なのに」とした上で、今回のような間違いが起きたのは初めてだと語った。また、間違いであることを知ったカップルは驚いたものの、怒ることはなく、車に戻り、南に向け走り始めたという。
イタリア南部ナポリ湾に位置するカプリ島は、ローマ時代からのリゾート地。一方のカルピは、同国北部エミリア・ロマーニャ州にある活気あふれる産業の町。