[バンガロール 14日 ロイター] インドの廃棄物処理企業が、環境負担の大きい大量の非生分解性プラスチックを、道路の舗装に使う方法を考え出した。
K・K・プラスチック・ウェスト・マネジメントは、情報技術(IT)の一大拠点であるバンガロール中のごみ箱から数千トンのプラスチックごみを収集。細かく刻んでアスファルトと混ぜ、重合ビチューメンと呼ばれる合成物を作る。
これを舗装に使った道路は、モンスーンや日常的な摩損に従来の舗装以上によく耐えるほか、舗装穴も少なくなるという。非生分解性プラスチックを取り除いた残りのごみは、堆肥に流用できるとしている。
インドでは、プラスチックごみが家畜や野生動物に被害を及ぼしたり、洪水の際に地下排水システムを詰まらせたりして問題になっている。また、インドの道路網は世界2位の規模だが、世界銀行によるとインフラの未整備が経済成長や貧困軽減の大きな足かせとなっている。