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ホッキョクグマのふん、薬剤耐性菌の研究に一役

 1月14日、ノルウェーで行われている研究では、ホッキョクグマの排泄物が抗生物質に耐性を示す危険性の高い細菌の研究に一役買っている。写真は英国の動物園で飼育されているホッキョクグマ。2009年12月撮影(2010年 ロイター/Russell Cheyne)

 [ロンドン 14日 ロイター] ノルウェーの研究チームによると、ホッキョクグマの排泄物が、抗生物質に耐性を示す危険性の高い細菌の研究に一役買っているという。

 トロムセ大学の研究チームは14日、人里離れた場所に生息するホッキョクグマのふんからは、これらの耐性菌がほとんど見つからなかったとする研究結果を発表。人間の近くにいるシカやキツネ、豚、犬、猫などのふんから見つかっている耐性菌は、人間の影響によるものである可能性があると指摘した。

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの薬剤耐性菌は、病院内感染で大きな問題となっており、研究を率いたTrine Glad氏はこの研究結果について、菌の耐性が自然に生まれるのか、人間の抗生物質使用によるものかをめぐる議論で重要な証拠になると述べている。

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