[アシガバート 20日 ロイター] 中央アジアのトルクメニスタンは天然ガスの埋蔵量が世界有数として知られるが、同国のカラクム砂漠で約40年前の事故で形成され、以後燃え続けている「地獄の門」と呼ばれるガス穴を封鎖しようという動きが出ている。
この穴は、旧ソ連時代の1971年、地下で行われていた掘削作業中に爆発が起きてできたもので、幅約60メートル、深さ約20メートルの大きさ。ガス漏れを防ぐために火が放たれ、それ以来燃え続けている。
このガス穴を目的に訪れる観光客もいるほか、動画共有サイトの「ユーチューブ」に投稿されたビデオ(here)も人気を集めている。
国営テレビによると、ベルドイムハメドフ大統領が今週現地を訪れ、ガス穴を封鎖するか、周囲のガス田開発の妨げにならないような方策を考えるよう、地元当局に指示したという。
トルクメニスタンは今後20年で、天然ガスの生産量を現在の年750億立方メートルから3倍に増やす計画で、ロシアや中国、イランのほか、西ヨーロッパ、インドなどへの輸出を拡大することにしている。