[ロンドン 9日 ロイター] 考古学の国際調査チームは2日、2008年にアルメニアの洞窟(どうくつ)で発見された革靴について、約5500年前のものであることが判明したと発表した。
エジプト・ギザの大ピラミッドよりも1000年、英国の遺跡ストーンヘンジよりも400年前のものとなるが、洞窟内が低温で乾燥していたため、完ぺきな保存状態で発見されていた。
見つかった靴は牛革製の片足分で、靴ひもが付いており、履く人の足にフィットする形に作られている。サイズは長さ24.5センチ、幅7.6─10センチほどで、紀元前3500年ごろのものだという。
今回の調査を率いたアイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コークのロン・ピンハシ氏は「見つかった靴が女性用か男性用なのかは分からない」とコメント。その上で、現代の欧州サイズで「37」、米国サイズで「7」に相当し、小さめではあるが、当時の男性には合うサイズだった可能性があると説明した。
この靴は、2008年にアルメニアの考古学を専攻する学生が壊れたつぼとヒツジの骨とともに見つけたもので、その後、米国と英国の科学者らによって分析が続けられていた。