[フィラデルフィア 24日 ロイター] 米国でナンキンムシの被害が最も多い都市はニューヨークであることが、害虫駆除サービス会社ターミニックスの調査で分かった。
同社の広報担当者によると、過去3年間でナンキンムシ駆除の依頼件数は2倍以上に増加。特に、住宅所有者からの依頼が増えている。ナンキンムシは米国で60年前に全滅したと思われたが、旅行者によって海外から持ち込まれ、家具やかばんに入り込んで今や小規模都市にも広がっているという。
ニューヨーク市ではナンキンムシの注意喚起に50万ドル(約4200万円)の支出を決めたが、ある市議はナンキンムシの影響がかなり大きいとコメント。衣料品店やホテルは駆除費用がかさんでいるという。
血液を吸うナンキンムシは、病気を媒介しないが、駆除が難しいとされる。ターミニックスはホテル、飛行機、クルーズ船で発生しやすいとしている。
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