[ニューヨーク 13日 ロイター] 米調査機関ピュー・リサーチ・センターによる最新の統計によると、米国人がニュースを読むために費やす時間が、過去最高の水準に増えていることが分かった。
3006人を対象に実施した調査では、前日のニュースを知る情報源としてインターネットを利用する人が全体の34%、新聞やテレビなど伝統的な媒体を利用している人は39%、ラジオを聞いている人が約33%だった。
また、携帯電話や電子メール、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を含めると、全体の44%の人が、インターネットや携帯電話を通じて毎日ニュースに目を通しているという。
今回の調査は、新聞など伝統的メディアがオンラインメディアなどに取って代わられるのではなく、ニュース取得手段として新旧両方の媒体を使う人が多いことをうかがわせる内容となった。
ピューのキャロル・ドハーティ副所長は、「ニュースを得られる幅が広がった結果だ。物事は極めてゆっくり変化している。(伝統的な情報源から新たなテクノロジーへの)切り替えは本格的には起きておらず、人々はそれに満足している」と述べた。