[ボストン 5日 ロイター] 自身の死後にペットの世話をする人を遺言で法的に指名できるようになる米マサチューセッツ州の法案が、デバル・パトリック州知事の署名を待つだけとなっており、同州のペット愛好家らが成立に期待を寄せている。
法案の作成に携わった弁護士のドナ・ターリー氏によると、同法が成立すれば、生存中でペットの世話ができなくなった場合にも、ペット用の信託基金を設けることができるようになる。また、ペットの世話のために託した金額が法外に多かった場合、裁判所が介入できると定められている。
同法案が提出されたのは、2009年1月。マサチューセッツ州はこのような法律で、ほかの州から遅れを取っており、現状では世話人が遺産を受け取った上でペットの世話を放棄した場合でも、遺産を戻させる法律はない。
同州の動物愛護団体は、この法律により世話をされずに捨てられてしまうペットの収容施設や餌を用意する必要が減るため、自治体の金銭的負担も軽くなるだろうとしている。