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英BBC、「怠け者」発言でメキシコからも抗議

 2月1日、英BBCテレビの番組出演者のコメントに対し、メキシコの駐英大使が抗議。写真はロンドンのBBC本社で2008年11月撮影(2011年 ロイター/Andrew Winning)

 [ロンドン 1日 ロイター] メキシコのエドゥアルド・メディナ・モーラ駐英大使は、BBCテレビの人気自動車番組「トップ・ギア」で出演者らが「攻撃的かつ外国人を嫌悪するような」発言をしたとして、同局幹部らに抗議の書簡を送った。

 1月30日に放送された同番組では、出演者のリチャード・ハモンドとジェレミー・クラークソン、ジェームズ・メイが、メキシコのスポーツカー「マストレッタ」を紹介。

 ハモンドは「車には国民性が表れる」とした上で、「メキシコの車は怠け者で無気力だし、多量のガスを発生させる上に、重すぎる。真ん中に穴の開いたブランケットをコートにして、サボテンを見ながらフェンスに寄りかかって寝てしまうんだ」と語った。

 クラークソンは「こんなことを言ってもメキシコの大使館から苦情はこない。なぜなら、大使はリモコンを持ってこんな風に座っているからさ」と話し、椅子に崩れるように座りいびきをかくポーズをとった。

 これに対して大使は、出演者に公の謝罪を命じるようBBCに要求。書簡で「このような発言は、否定的な固定概念を強め、メキシコやメキシコ人対する差別を長引かせるだけだ」と非難した。

 BBC側は「メキシコ大使からの書簡は受け取っており、直接返答する」と発表している。

 BBCのクイズ番組が長崎の二重被爆者を「世界一運が悪い男」とジョーク交じりに紹介した問題では、在英日本大使館が書面で抗議していた。

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