[アムステルダム 14日 ロイター] オランダの元不動産業者の女性レイチェル・デボアさんが考案した「胸の谷間のしわを伸ばす夜用ブラジャー」が、欧州でヒット商品になりつつある。
デボアさんは長年、詰め物をした靴下をカップの間に縫い付けたブラジャーを就寝中に付けていたが、そのアイデアを商品化したところ、オランダとベルギーでは下着店150店舗で売られるヒットとなり、ドイツやオーストリア、ポルトガル、スペイン、英国、フランスからも問い合わせを受けている。
デボアさんは14日、ロイターの取材に「最初は自分だけの秘密で、しわのことや、不格好だった最初に作ったブラのことは話したくなかった。ただ、そうして7年が経って40歳になり、友人に話したところ、彼女たちも同じ悩みを持っていると分かった」と述べた。
興味を持った友人たちにデボアさんが「しわ伸ばしブラ」をプレゼントしたところ、結果は上々で、不動産業者をやめてブラジャーを商品化するよう強く勧められたという。
「ラ・デコレッテ」という商品名で売られているこのブラジャーは、通常のブラジャーとは違い、鎖骨から胸の谷間にかけて布が当たるようになっている。カップなしの形状は夜間の着用中、胸を「適切な位置」に維持することで、乳房同士の圧迫によって胸の間に縦じわができるのを防ぐ効果があるという。
デボアさんによると、その効果はパリの研究所からもお墨付きを得ている。昨年は1枚50ユーロ(約6000円)で約1万2000枚が売れたが、今年は2万5000枚、来年は5万枚の販売を目指すとしている。