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イタリアの町が「自治」求め独自通貨、緊縮財政策に抗議

 8月29日、イタリアの町フィレッティーノが、政府の緊縮財政策を受けた市町村合併に抗議し、独自の通貨を発行して自治権を要求している。写真は同町が発行した通貨と自治国のロゴ(2011年 ロイター/Alessia Pierdomenico)

 [ローマ 29日 ロイター] イタリアの首都ローマの東100キロにある小さな町フィレッティーノが、政府の緊縮財政策を受けた市町村合併に抗議し、独自の通貨を発行して自治権を要求している。

 イタリア政府は人口1000人未満の市町村に対し、コスト削減を目的に他の市町村と合併するよう提案。これに対し、人口が550人ほどのフィレッティーノのルカ・セラーリ町長は、隣接するトレビと合併する代わりに、自治権を獲得して「独立」を目指すとしている。

 町長はウェブサイトに掲載されたインタビューで、「われわれはイタリア政府から真の自治を求めており、そのための財源もある」と主張。自身の顔写真が採用された独自通貨「フィオリト」の発行を始め、町民の間ではすでに流通が始まっていることも明らかにした。

 この件について、イタリア政府からのコメントは得られていない。

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