[北京 19日 ロイター] 中国南西部で貴重な野生のキノコを取る権利をめぐる2つの町の争いが銃撃戦に発展し、8人が死亡、44人がけがをした。新華社が19日に地元当局の発表として伝えた。
事件は、四川省の山間部にある甘孜チベット族自治州で13日に起きた。
記事は、地元当局者の話として「丹巴とSumdoという2つの町の住民約200人が野生のキノコとまきを入手する権利をめぐって衝突した」と伝えた。住民の一部がライフルを持ち出し、約10分間の銃撃戦があったという。
争いのもととなったキノコは冬虫夏草とも呼ばれ、チベット伝統の万能薬の原料として使われ、エイズやがん、老化に効果があると宣伝されていることから、5─7月の収穫期には町中の人々がこぞって取りに行っていた。
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