[香港 10日 ロイター] ごみ処理場の不足が深刻化する香港は、ごみを削減するための新たな手段として、ミミズ8000万匹を動員する計画に着手した。ミミズを利用することで生ごみなどの有機物質を悪臭のない天然の肥料に転換するという。
香港の人口は約700万人で、1日当たりのごみの量は1万5000トン。昨年のごみの総量は549万トンで、そのほとんどが埋め立て処分されている。当局関係者によると、現存の埋め立て地は向こう3年以内に飽和状態になる見通し。
今回の試みはオーストラリアの企業が持つ技術を生かして行われ、米マクドナルドなどやレストランなどの複数の事業体が参加を表明している。マクドナルドの試算では、この計画を通じて埋め立て処分になるごみの量を8割削減できる見込み。