[クアラルンプール 11日 ロイター] マレーシアがイランやトルコと共同で、世界初となるイスラム教徒向けの車「イスラムカー」の開発を計画している。国営ベルナマ通信が報じた。
国営自動車メーカー、プロトン・ホールディングスPROT.KLのサイド・ザイナル最高経営責任者(CEO)の話として伝えたところによると、イスラムカーには聖地メッカの方向を知るためのコンパスに加え、聖典コーランやスカーフの収納スペースが設置されるという。
同CEOはイラン訪問中に「われわれがマレーシアかイラン、トルコで開発・生産できる車について特定する」と説明。今回の計画ではプロトンの開発コスト削減のほか、生産量増加による規模の利益も追求できるとの考えを示した。
プロトンが8月に発表した2007年4─6月期の決算は、5四半期連続となる赤字。売上高は減少傾向にあり、グローバルパートナーの獲得も達成できていない。