[北京 10日 ロイター] 中国の鉱山で労働者11人が6日間にわたって地下坑内に閉じ込められた事故で、救出された工員らは新聞紙や皮革製のベルトを食べて過ごしていたことが明らかになった。10日付の新京報が報じた。
事故は、同国北部で違法に操業していた鉄と金の鉱山で3日に発生。地下トンネルが崩壊し作業員11人が坑内に閉じ込められたが、6日後の9日に全員が救出された。
記事では、33歳の生存者の話を引用し「初めは空腹になると新聞紙を、それからみかんの皮を食べた。その後さらに空腹になり、自分の持っていた皮のベルトをゆでた。火は通らなかったが、それを全員で分けて食べた」と伝えた。
同紙によると、鉱山の所有者は事故発生後直ちに当局に事故の発生を通報せず、個人的に救出作業を行おうとしたという。