[ロンドン 5日 ロイター] 携帯電話の使用は脳腫瘍(しゅよう)のリスクを高めることにつながらないと、東京女子医大のチームが研究結果をまとめた。英専門誌British Journal of Cancerで発表した。
研究チームでは、脳腫瘍患者322人と健康体の被験者683人の携帯電話使用について比較調査を実施。その結果、携帯電話の使用が脳腫瘍のなりやすさに影響を与えるとは確認できなかったという。
同チームではまた、さまざまな種類の電話から発せられる放射線を測定し、それが脳のどの部分に影響があるのかも研究した。
チームを率いた山口直人教授(衛生学)は、最新の技術を用いて行った研究により、携帯電話の使用が脳腫瘍を引き起こすものでないとするさらなる証拠を示し、携帯電話の使用とがんに相関性がないとの結果を得たと述べた。