[東京 13日 ロイター] 米大統領選は12日にバージニア、メリーランド両州と首都ワシントン(コロンビア特別区)で予備選挙が実施されたが、発音がオバマ氏と同じ福井県小浜市では、民主党のオバマ上院議員を応援する声が盛り上がっている。小浜市では、同候補の勝利を国内外から観光客招致につなげたいとの思惑がある。
12日の予備選では、オバマ上院議員は3つすべてでクリントン上院議員に圧勝し、民主党の候補指名獲得に向けて前進した。
小浜市の「オバマ候補を勝手に応援する会」で事務局長を務める藤原清治氏(55)は「やった。すばらしい。まさに波に乗っている」とコメント。「オバマ氏にぜひ素晴らしい政治家になってもらい、オバマ氏の力を借りて小浜市が内外で有名な観光名所になってもらいたい」と述べた。
米大統領選にかかわる投票権は誰1人持っていない「勝手に応援する会」だが、オバマ氏の写真や応援ロゴの入ったバッジやTシャツも準備する意向だという。
藤原氏によると、小浜市長は1年前にオバマ氏に対し、記念品や同地の観光案内を手紙とともに送ったが、まだ返事はないそうだ。
ただ、オバマ氏は小浜市の存在を知っており、同市出身者と出会ったこともあるという。来日時に入国審査官がオバマ氏のパスポートを見て、自分が小浜市出身であると同氏に告げたというエピソードがある。
藤原氏は「もしオバマ氏が米国の大統領になれば、ホワイトハウスを表敬訪問してみたい」とし、さらに「日本にぜひ来てもらい、小浜市で首脳会談をしてもらいたい」と希望を語った。