[ロンドン 25日 ロイター] 8月の北京五輪を前に、選手や観光客に食事を提供する中国人シェフが、世界各国の料理を習うプログラムを受けている。
中国人調理師400人を受け入れ、1週間の集中コースで西欧料理を教える英イングランド南東部の調理学校では、白いユニフォームとコック帽に身を包んだ調理師らが、講師の手さばきに熱心に見入る姿が見られた。ノートを取ったりビデオを撮影しながら、イギリス風朝食の調理やハムのゆで方、ローストポテトの作り方などを学んでいる。
参加者の間では、ゆでたハムから脂身を削り取る場面で「ここでは廃棄されるものも中国なら別のおいしい料理に生まれ変わる」といった声や、「英国料理では何でも計量したり洗ったり、待つということが必要。中国料理はすべて一緒に料理し、おいしいものができる」などの感想も聞かれた。
イングランドには合計1000人前後が訪れる予定。グループごとに違う料理を習い、中国に帰ってから互いに知識を交換して五輪に備えるという。