[ワシントン 11日 ロイター] 英王立動物虐待防止協会(RSPCA)の研究グループは、野生の雌のゾウは、飼育されているゾウよりも長生きだとする調査結果を12日発行のサイエンス誌で発表した。
世界中の動物園にいるゾウの約半数を含む4500頭以上のゾウを対象にした調査によると、動物園で飼育されている雌のアフリカゾウの平均寿命が17年弱であるのに対し、ケニアのアンボセリ国立公園で自然に暮らす雌のゾウは平均56年生きることが判明した。
RSPCAのロス・クラブ氏らの研究グループは、動物園のゾウが野生に比べ短命であることについて、ストレスや肥満などが死因として考えられると分析。その上で、ヘルペスや結核、不妊のほか常同行動などがよく見られ、動物園単体でのゾウの数が、外部からの受け入れなしには増えていないと指摘している。