[アルジェ 16日 ロイター] アルジェリアのサリム・ハイニさん(25)は、蛍光灯、ろうそく、おがくず、くぎのほか、一度に1000個以上のゆで卵を食べることができるという。ハイニさんは今、その変わった特技でギネスブック入りを狙っている。
ハイニさんが自分の特殊な消化能力に気付いたのは8年前のイスラム教断食月(ラマダン)のこと。日没後に取る食事では、いくら食べても満腹にならず、ハイニさんの食欲はそれ以来、増進し続けているという。
2たる分のオリーブオイルを一気飲みし、40個のパン、75杯のショルバ(アルジェリアのスープ)などを食べたことがあるとロイターに語るハイニさん。ほかにも、35キロもある羊の丸焼きを平らげた「食歴」を持つ大食漢だ。
多くのアルジェリアの若者同様、ハイニさんも仕事を持っておらず、まともな食事を取らずに何日も過ごすことがあるという。
あるとき、地元の友人や親族たちにその特殊な食欲を仕事にすればと勧められ、ハイニさんは大食いコンテストに参加。今では全国で30県の頂点に立つ大食いチャンピオンとなり、海外での試合にも出掛けるという。
そんなハイニさんが目指すのは、ギネスブックの「世界で最も変わった食事」部門の更新。同部門では、フランス人男性が自転車128台、スーパーのカート15台、シャンデリア6つ、ベッド2台、スキー1セットを食べた記録を持つ。
記録の更新は難しいが、ハイニさんは「ギネスブックを更新できたら本当に光栄。ギネスは外国人だけのものじゃない」と意気込んでいる。