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骨粗しょう症治療薬、放射線誘発白血病を予防=米研究

 [シカゴ 19日 ロイター] 米研究グループが19日、骨粗しょう症の治療に使われるビスフォスフォネート剤が、放射線被ばくによる白血病を予防するという研究結果を発表した。

 それによると、マウスを使用した実験で、同剤に含まれる2つの化合物が放射線被ばくによる白血病の進行を遅らせたり、予防することができたという。

 実験では、マウスに放射線を照射し、薬を投与されなかったグループすべてが白血病を発症したのに対し、薬を投与されたグループの約半数は白血病を発症しなかった。また、薬を投与されて白血病を発症したマウスについても、発症を遅らせることができたという。

 研究を率いた米軍放射線生物学研究所(AFRRI)のアレクサンドラ・ミラー氏は、軍関係者や宇宙飛行士らを放射線被ばくから守る方法を研究してきたが、今回の研究結果は放射線治療を受けるがん患者の白血病対策にもなる可能性があるとしている。

 人間の治療に適用できるようになるためには、今後も数多くの実験を続ける必要があるという。

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