[ケープカナベラル(米フロリダ州) ロイター] - 米非営利団体「B612財団」は22日、都市を破壊する力を持つ小惑星が地球に衝突する可能性について、これまで科学者らが考えていた以上に高いことが分かったと発表した。
包括的核実験禁止条約機関が集めたデータによると、2000─2013年に大気圏内で爆発した小惑星の数は26に上った。この中には昨年2月にロシアのチェリャビンスク州で起き、1000人以上が負傷した爆発も含まれる。
元宇宙飛行士でB612財団の共同設立者であるエド・ルー氏は「小惑星による影響は非常にまれだと一般的に考えられているが、これは間違っている」と述べた。
ルー氏はまた、大きさ約40メートルの小惑星でも都市を破壊できると指摘。「大きな集合住宅がマッハ50(時速約6万1250キロ)で向かってくることを想像すればいい」と述べた。
都市を破壊する規模の小惑星が地球に衝突する可能性は100年に1回程度と考えられているが、確実な証拠に基づくものではない。
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