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レーザー照射で「歯が再生」、米研究で幹細胞から象牙質形成

[ワシントン 30日 ロイター] - 低出力のレーザーを利用して歯を再生させる研究が米国で進められている。レーザーの光を照射し、幹細胞の働きを促すこの手法は、歯科学の領域を超え、再生医療の分野において大きな期待が見込める可能性があるという。

研究者らは、ラットとマウスを使ってヒト細胞で実験を行い、低出力レーザーを歯の幹細胞に照射、象牙質の形成を促した。

米国立衛生研究所(NIH)の一部である国立歯科・頭蓋顔面研究所の研究員、Praveen Arany氏は「私は歯科医の教育を受けており、この研究が臨床歯学に多大な影響を与える可能性があると考えている」と語った。

同氏は、人間での臨床試験が近い将来に認められることに期待を示した。

米ハーバード大学の生物工学専門、デビッド・ムーニー教授も「(詰め物などで)歯を補うのではなく、再生できるとすれば、この分野で大きな進歩となるだろう」と語った。

現在の再生技術では体内から幹細胞を採取し、処置後に患者に移植する必要があるが、新たな技術では幹細胞に直接レーザーを照射して働きを促すため、プロセスがよりシンプルとなる。

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