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反賭博CMで「ドイツ勝利に全財産」、シンガポール啓発運動が誤算

 7月9日、サッカーW杯ブラジル大会に合わせてシンガポール当局が展開している反サッカー賭博キャンペーンが、思わぬ「オウンゴール」で苦境に立たされている。写真右はその広告(2014年 ロイター/Edgar Su)

[シンガポール 9日 ロイター] - サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に合わせてシンガポール当局が展開している反サッカー賭博キャンペーンが、思わぬ「オウンゴール」で苦境に立たされている。

CMに出演した少年の父親がすべての貯金を賭けに投じたというドイツが、8日の準決勝で開催国ブラジルに7━1で大勝。優勝に王手をかけてしまったからだ。

このCMはW杯の放映では毎回流されていたが、ドイツの決勝進出が決まるとソーシャルメディアで話題が広まった。

こうした状況に、シンガポール政府はジョークで対応。タン・チュアンジン人材開発相は自身のフェイスブックページに「ドイツに全財産を賭けた少年の父親は、もうかり過ぎて笑いが止まらなくなるだろう」と投稿。また、テオ・サーラック貿易産業相も「賭博防止の広告を作った脚本家を探し出さないといけない」と書き込んだ。

一方、キャンペーンを担当した機関の広報は「(CM出演した少年の父親が)ドイツに賭けたことで、われわれのメッセージに現実味が増した」と苦しいコメントを出している。

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