[ロサンゼルス 5日 ロイター] - 捕鯨によって一時絶滅の危機にひんしていた地球上最大の生物シロナガスクジラの個体数が、米カリフォルニア州沖で、19世紀の水準付近まで回復していることが、ワシントン大学の研究で明らかになった。
5日発表された研究によると、シロナガスクジラは19世紀の水準の97%に相当する約2200頭まで回復している。
ワシントン大学の博士課程の学生で、研究を主導したコール・モナハン氏は、同研究について「注意深い管理と保護の下で、シロナガスクジラの個体数が回復できる能力を持つことが示された」と語った。
また「個体数の回復は捕獲阻止に向けた措置や監視の結果であり、こうした対策がなければ、絶滅に近い状態に直面していた」とし、「(生物)保護のサクセスストーリーだ」と強調した。
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