[ソウル 4日 ロイター] - 世界30カ国で実施した子供の幸福度調査で、韓国が最下位となったことが分かった。同国政府は、受験などのストレスが原因とみている。
調査は、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち27カ国およびルーマニア、ラトビア、リトアニアの3カ国で実施された。韓国では18歳以下の子供のいる4000世帯以上が対象となった。
韓国の保健福祉省は「子供らの生活満足度を阻害している最大の要因は学業によるストレスだ。次いで校内暴力、ネット依存、サイバー暴力などが挙げられる」と述べた。
韓国統計局によると、自殺傾向のある15─19歳の子供の半数以上が、原因に「学業成績と大学受験」を挙げたという。調査では、趣味やクラブ活動に充てる時間がハンガリーとポルトガルの次に少ないことも分かった。
ソウルで生まれ5歳で渡米したジム・ヨン・キム世界銀行総裁は「韓国の児童は、競争と長時間の学習で心理的に大きな重圧を抱えている」と述べた。
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