[バンコク 15日 ロイター] - タイの新憲法草案に「第3の性」という言葉が初めて明記される見通しとなった。起草委員会のメンバーが明らかにした。
新憲法は、昨年5月のクーデターで旧憲法が停止されたのを受け、今週から検討が始まった。
タイは保守的な国として知られるが、同性愛者らによる大規模なコミュニティーが存在し、娯楽産業ではホモセクシュアル、トランスジェンダー、トランスセクシュアルの人々が大きな存在となっている。
ただ、同国の現行法は同性婚を認めておらず、同性のカップルが共同で銀行融資を利用したり、保険に加入したりできない。新憲法ではこうした社会を支援し、より公平な待遇の実現を目指すという。
委員会のスポークスマンはロイターに「タイ社会が進化したことから、『第3の性』という言葉を明記する」と述べた。
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