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高齢者の嗅覚低下は「赤信号」、5年以内の死亡率が3倍に=米調査

[1日 ロイター] - 米シカゴ大学の研究者らが57─85歳の成人を対象に行った調査で、嗅覚が衰えた人が5年以内に死亡する確率は、通常の嗅覚がある人に比べて約3倍に上るとの結果が得られた。

米科学誌プロスワンに掲載された同研究によると、3005人を対象にしたこのテストでは、嗅覚が顕著に衰えていた被験者の39%が5年以内に死亡したという。

若干の衰えがあった被験者が5年以内に死亡した確率は19%で、健全な嗅覚をもっていた被験者は10%だった。

調査を率いたシカゴ大学のジャヤント・ピント博士は、電話インタビューで「通常の嗅覚がある人に比べ、嗅覚が衰えた人が5年以内に死亡する確率が3倍近く高いことになる。これは、嗅覚が健康全般の重要な指標であることを示している」と述べた。

そのうえで、嗅覚の衰えは炭鉱のカナリアのようなもので「死をもたらすわけではないが、良くない状況を示す兆候といえる」と語った。

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