[ロンドン 29日 ロイター] 英BBC放送が、「今年の女性12人」の1人に今月中国から貸与された雌のパンダを選び、論争を巻き起こしている。BBCは先週、「今年のアスリート」の候補者が全員男性で占められていたことに対しても批判を浴びていた。
雌パンダの「甜甜」は今月4日に四川省成都からエディンバラ動物園に到着して以来、大変な人気ぶりだが、ツイッターなどには甜甜が選ばれたことに対して怒りの声が多数寄せらている。ジョン・プレスコット元副首相は「BBCは『今年のアスリート』に女性を見つけられなかったわけだが、『今年の女性』にはパンダを見つけられたんだ」と投稿。ステラ・クリージー下院議員も「甜甜は何も悪くないが、これは今年の『女性』を選ぶものであって、今年の『動植物の雌』が対象ではない」と書き込んだ。
一方、BBCは声明を発表し、人間以外が選ばれたのは今回が初めてではないとしている。
また同局は、今年4月にウィリアム英王子と結婚したキャサリン妃のウェディングドレスをデザインしたサラ・バートンさんなど、「今年の女性」に選ばれたうちの3人が結婚に関連していることでも批判を浴びている。
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