[イスタンブール 26日 ロイター] トルコのユダヤ人コミュニティーの指導者らは26日、ヒトラーを起用したシャンプーのコマーシャルは「人権に対する大きな侮辱」だと非難し、放送を中止すべきだとの見解を示した。
問題となっているのは、白黒の記録映像のヒトラーが登場する13秒のテレビCM。トルコ語の吹き替えでヒトラーは、男性は女性用シャンプーを使うなと訴えている。
これに対し、イスタンブールのユダヤ人指導者ウェブサイトは「残酷なイデオロギーで数百万の人命を奪ったヒトラーを製品の差別化目的に使うことは容認できない」との声明を掲載。
ユダヤ人コミュニティーのリーダーSilvyo Ovadya氏はロイターの取材に対し、企業側にはCMの自粛を求めたが、ユーモアであるとの理由で拒否されたと明らかにした。Ovadya氏は、同CMは女性蔑視でもあるとし、「法的手段にも訴える」としている。
CMを流しているBiota社からのコメントは今のところ得られていない。
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