[アムステルダム 17日 ロイター] 昆虫を使ったレシピが掲載された「昆虫料理本」が17日、オランダのワーヘニンゲン大学の教授らによって出版された。
タンパク質を確保する手段として昆虫食を推奨するのが目的で、著者の1人である同大学のマーセル・ディック教授は、「皆がこの本を買って、家で昆虫料理を作るようになればいい」と期待を寄せた。
ワーヘニンゲン大学の研究では、昆虫は、人口増加にも対応できる最良のタンパク質源になる可能性があると示されている。ディック教授によると、世界の人口は2050年までに90億人に達する見込みで、家畜を飼育するための土地が不足することから、全ての人に十分なタンパク質を供給することが難しくなるという。
また同大学では、昆虫に含まれる栄養価は、(家畜の)肉に含まれるものとほぼ同じだと指摘。さらに、昆虫の生産過程で排出される温室効果ガスの量は、豚を飼育する過程と比べて100倍少なくなるとしている。
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