[リマ 23日 ロイター] ペルー政府は23日、北部の海岸で少なくとも877頭のイルカが死んでいるのが発見されたことについて、イルカの死因は人間の活動によるものではないと発表した。
国が運営するペルー海洋研究所は、イルカの死が自然要因によるものだと指摘。餌の不足や漁業、重金属汚染、ウイルス感染などによって引き起こされたものではないとした。また、石油会社による探査活動とイルカの死を関連付ける決定的な証拠は見つからなかったと発表した。
一方で同研究所は、異常に高い表面水温や藻の繁殖がイルカの大量死につながった可能性があると指摘し、さらなる調査が必要だとした。
同国の海岸ではイルカ以外にも、死んだペリカンが打ち上げられており、過去数週間で5000羽が見つかっている。表面水温の上昇を受け、ペリカンの餌となるアンチョビが海の下方部に移動し、ペリカンがそこまで到達できずに餓死したとみられている。
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