[10日 ロイター] 犬を飼っている家庭で育つ赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患などにかかるリスクが減少するとの調査結果が、米小児科専門誌「ピディアトリクス」に掲載された。
フィンランドのクオピオ大学病院の研究チームは、2002年9月―05年5月に同病院で生まれた赤ちゃん397人を対象に調査。生後9週間になったところで親に週次の健康記録を1年間つけてもらい、病気への感染などを調べた。
その結果、犬を飼っている家庭の赤ちゃんは耳の感染症にかかる確率が44%低かったほか、抗生物質を必要とする場合も29%少なかった。最も病気にかからなかったのは、犬と接触している時間が6時間以内の場合だったという。
また、猫を飼っている場合でも同様に感染などの減少がみられたが、犬の方が効果が大きいとしている。
研究チームを率いたEija Bergroth氏はロイターに対し、犬が家に持ち込む土や細菌が、子どもの免疫システムの発達を促進させる可能性があると語った。
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