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ロンドン五輪で思わぬ余波、スコットランド独立論が過熱

8月8日、英国がここまでに獲得したメダル計48個のうち、11個はスコットランド人選手によるもので、こうした活躍に刺激された「スコットランド独立論」が熱を帯びている。写真はスコット・ブラッシュ選手(2012年 ロイター/Mike Hutchings)

[ロンドン 8日 ロイター] ロンドン五輪の国別の金メダル獲得競争では、開催国の英国が3位につける健闘を見せている。一方、英国がここまでに獲得したメダル計48個のうち、11個はスコットランド人選手によるもので、こうした活躍に刺激された「スコットランド独立論」が熱を帯びている。

英国代表のメダルの約4分の1に貢献しているスコットランドだが、人口は約500万人で、英国全体の人口の約12分の1に過ぎない。

スコットランド自治政府を率いるスコットランド民族党(SNP)は、2014年に英国からの独立を問う国民投票の実施を計画している。同党党首のアレックス・サモンド自治政府首相は、選手に向けたビデオメッセージで「世界の目は五輪に注がれている。スコットランドはスコットランド選手の金メダル獲得を1つになって応援する」と語り、あえて「英国」という言葉を使わなかった。

ただ、そんなサモンド首相にとって都合が悪かったのは、テニス男子シングルスで金メダルを獲得した地元のアンディ・マリー選手が、メダル授与式で英国国旗(ユニオンジャック)を身にまとって登場したこと。

独立反対派で、欧州議会でスコットランド代表を務めるストルアン・スティーブンソン氏は「アンディ・マリーはユニオンジャックを誇らしくまとって金メダルを手にした。思い知ったかアレックス・サモンド」とツイッターに投稿した。

ロンドン五輪がスコットランド独立論に与える影響を正確に推し量るのは難しい。7月後半に行われた世論調査では、独立支持が30%、反対が54%で、1月時点の調査から変化はほとんど見られなかった。

しかし、ロンドン五輪での英国代表の活躍に国民は熱狂し、英国としての一体感も生まれているようだ。

馬術の障害飛越団体で金メダルを獲得した英国代表チームの一員、スコット・ブラッシュ選手は「これまで以上に自分が英国人だと強く感じる」とコメント。その上で「ただ、祖国(スコットランド)への熱い思いもあり、自分がどこの出身か忘れたことは一度もない。自分は100%スコットランド人だ」と語っている。

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