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ニューヨーク市でタクシー値上げ、空港では怒り出す客も

9月4日、米ニューヨーク市で、イエロー・キャブの名称で知られるタクシーの料金が17%値上がりした。タクシーの値上げは2006年以来。写真は7月、同市で撮影(2012年 ロイター/Keith Bedford)

[4日 ロイター] 米ニューヨーク市で4日、イエロー・キャブの名称で知られるタクシーの料金が17%値上がりした。タクシーの値上げは2006年以来。

今回の値上げは、ガソリン価格の上昇などが背景。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)によると、2000年に1ガロン当たり2ドル前後だったレギュラー無鉛ガソリン平均小売価格は、前週には同3.77ドルまで上昇した。一部のタクシー運転手によると、マンハッタンのガソリンスタンドでは、1ガロン当たり4.50ドルかかる場合もあるという。

今回の値上げについて、ニョーヨーカーや旅行者の声を拾ってみた。

オーストラリアのアデレードから来ていたテレサ・ヘンダーソンさん(63)は「すでに大枚をはたいているのだから(値上げ分は)微々たるもの。歩けば45分かかるところをタクシーなら5分。それだけ払う価値はある」と述べた。妹のマリア・ウェッブさん(59)も「彼らには間違いなく値上げする資格がある。こんなにひどい交通の中を運転しなくてはならないし、ガソリンの値段はひど過ぎる」と同調した。

一方、ニューヨーク在住のクリストファー・キーティングさん(42)は「一気に17%上がるのは少々受け入れがたい。値上げは仕方ないが、少しずつの方が納得がいくように思う」と語った。

今回の値上げにより、マンハッタンとジョン・F・ケネディ国際空港の間の運賃は、45ドルから52ドルに上がる。空港では、新たなタクシー料金に怒り出す客もいたようだ。

ガーナからの移民だというタクシー運転手のレスリー・ニクワイさんが値上げ後に初めて乗せたビジネスマンは、運賃が一律52ドルに変わったと伝えると「激怒した」。タクシーは所有者から1日115ドルで借り、ガソリン代が毎日40ドルほどかかっているいうニクワイさんは「信じてもらえなかった。ふっかけようとしているまで言われた」と嘆いた。

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