[ウィーン 4日 ロイター] オーストリアで「QRコード付き墓石」の開発が進められており、デジタルテクノロジーの進化が同国の墓地に新風を吹かせようとしている。
墓石にQRコードを彫り込むプロジェクトは、オーストリアの葬儀会社Aspetosが進めてきたもので、スマートフォンなどに搭載されているスキャナーがあれば、故人の写真や歴史にアクセスすることができる。同社では現在、墓石に砂を吹き付けてQRコードを直接刻み込む技術のテスト中だという。
同プロジェクトに5年間携わってきたJoerg Bauerさんは、「富裕層や有名人でなくても、誰でもその人の生きた証を後世に残すことができるようになる」と語る。価格は今のところ未定だが、誰でも買えるような低価格での提供を目指している。
「QRコード付き墓石」は今後数週間でオーストリアでお目見えする予定。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」