[ミラノ 16日 ロイター] 米マクドナルドが、イタリア北部の大都市ミラノにあるアーケードから撤退させられたとして、同市に対して2400万ユーロ(約24億8000万円)の損害賠償を求める訴訟を提起した。
マクドナルドが撤退させられたとしているのは、観光名所の大聖堂(ドゥオーモ)とスカラ座をつなぐアーケード「ガレリア」にある店舗。一般競争入札の結果、イタリアの高級ファッションブランド、プラダの2店舗目が次に入ることになった。このアーケードは19世紀に建設された。
マクドナルドは入札が「アンフェア」だったとし、同店舗の閉店により年間売り上げに600万ユーロの損失が生じると主張。マクドナルドは過去20年間にわたり、同店舗で営業していた。
マクドナルドは16日、同店舗の営業終了を記念して、正午から午後4時まで5000人以上にハンバーガーやフライドポテト、ドリンクを無料で提供。同社は「笑顔でガレリアに別れを告げたかった」としている。
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