[ロンドン 1日 ロイター] 数年前にメディアで取りざたされた、韓国語を話すゾウ「コシク」について、このほどオーストリアのウィーン大学の研究者らが、その能力を科学的に検証した研究結果を発表した。
米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された研究によると、コシクの能力は幼い頃の経験に関連しているという。
コシクが韓国のテーマパーク「エバーランド」で飼育されていた幼少期の5年間は他に仲間のゾウがおらず、発育に重要な時期を人間だけと過ごしたといういきさつがある。
研究者らは、コシクが人間との社会的なつながりを深めようと、話し言葉を人間に適応させた可能性があると指摘。韓国語を母国語として話す人たちにコシクの声を録音したものを聞かせたところ、「こんにちは」「座る」「いいえ」「横たわる」「良い」の5つの単語を発音できることが分かった。
ただ残念なことに、コシクが自分の話す言葉の意味を理解しているかどうかは分かっていない。
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