[長沙市(中国) 19日 ロイター] 豚が次々に高台から池に飛び込む様子は、まるでサーカスの舞台のようだが、中国湖南省でみられるこの試みは、人々にエンターテインメントを提供しているのではなく、豚肉の味を向上させるためのエクササイズなのだ。
養豚家のHuang Demingさんは中国中央テレビ(CCTV)の取材に対し、豚を飛び込ませることによって肉の脂肪分が落ちると持論を語る。生後1カ月からこのエクササイズを始めさせられるという豚は、高さ約3メートルの高台から池に勢いよく飛び込む。少なくとも1日3回、多い時には30回もこなす。
昨年以降、この養豚場では15頭の豚をトレーニングし、その肉は通常の3倍の値が付いたという。
中国では近年、豚肉の脂肪分を落とすため、毒性のある化学物質を豚に投与していた例もあり、化学肥料などを使わないで飼育した豚肉の需要が高まっている。
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