[ヨハネスグルク 25日 ロイター] 南アフリカに生息するフンコロガシの一種は、月が出ていない夜は天の川の明かりを方向の手掛かりにしていることが分かった。ヨハネスブルクのウィッツ大学の研究者らが、プラネタリウムを使った実験で突き止めた。
ふんの玉を真っすぐに転がすフンコロガシが、太陽や月の位置を方向の手掛かりにしていることは過去の研究でも知られていたが、月のない夜に何を道標にしているかは謎のままだった。天の川を方角の頼りにする生物が確認されたのはこれが初めてという。
ウィッツ大のマーカス・バーン教授によると、フンコロガシは自分たちがどの方向に行っているかについては無関心だが、「ふんの山でほかのフンコロガシとの争いからいち早く抜け出すため」、自分が獲得したふんを真っすぐに転がすのだという。
月や星が出ていない夜は「恐らく家でじっとしているのでは」とバーン教授は語っている。
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