[ジザン(サウジアラビア) 19日 ロイター] - サウジアラビアで19日、自室のベットから起き上がれなくなった体重610キロの男性を病院に収容するため、フォークリフトや空軍の航空機を使って搬送する一幕があった。
この男性はサウジアラビアのハリド・モシン・シャエリさん(20)で、2年半も寝たきりの状態が続いていた。半年前に同国のアブドラ国王がシャエリさんの治療を指示していたが、この度、シャエリさん用の特注ベッドが完成し、病院への搬送が実現した。
シャエリさんの自宅を一部取り壊し、フォークリフトを使って2階からベッドごと救急車へ移した。さらに病院がある首都リヤドまでは、国王が用意させた空軍機が使用された。
報道によると、シャエリさんのきょうだい2人もそれぞれ300キロと350キロで、同国の保健省は今年に入ってすでにこの2人を含む複数の肥満患者の対応に当たったという。
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