[サラエボ 15日 ロイター] -ボスニアの首都サラエボで15日、野良犬の安楽死を認める新たな法律に反対し、愛犬家ら数百人がデモ抗議を行った。同国では野良犬の数が増えており、人をかんだりするなど社会問題化している。
野良犬は首都サラエボだけでも最大1万3000匹いるとされ、救急当局には犬に襲われたとの通報が多く寄せられており、保健当局にも処分を求める市民の声が強まっていた。
こうした状況を受け、議会は先週、野良犬に関する法律を改正。保護施設に入れてから15日経っても引き取り手が見つからない場合は殺処分されることになった。
同法改正に対し、動物愛護団体からは強い反発が噴出。同国北東部ビエリナの保護施設から子犬を引き取ったというササ・イカノビッチさんは「野良犬は当然なくすべきだが、許される方法は不妊化だけだ」と語った。
動物愛護活動家らは、ペットを棄てる飼い主に対する厳罰化も呼び掛けている。
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