[ソチ 3日 ロイター] -冬季五輪の開幕を7日に控えるロシアのソチで、一部の宿泊施設の建設が遅れ、いまだにオープンできないという事態になっている。
ロシアの当局者は五輪開幕の準備が整ったとしているが、大会組織委員会もホテルの全てが開業したわけではないと認めている。
スキーのアルペン競技会場などがあるクラスナヤポリヤナで建設が進められるスイスホテルの責任者は、「6日には最初のお客様を迎える」と説明。このホテルは当初、先月にオープンする予定だった。
大会を取材する記者の中には、ソチ到着後に宿泊先のホテルがまだ完成していないことを知り、別の宿舎に異動したケースも。また、宿泊できてもペンキ臭が強かったり、インターネットやテレビがつながっていなかったりする新設ホテルもあり、お湯が出ないという例もあったという。
国際オリンピック委員会(IOC)は組織委員会に問題を迅速に解決するよう求めているが、一方で開業できていないホテルは部屋数にすると約700室で、全体の3%にすぎないと説明。バッハ会長は「長距離フライトで到着後に、自分の部屋が用意されていないと知ったら、どれだけ当惑するか理解できる。そういう人には同情する」と話した。
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