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イルカに「人権」を、ルーマニアで議員が法案提出

2月14日、ルーマニアの国会議員、レムス・チェルネア氏(写真)が、イルカに人間と同じ権利を与えるための法案を同国議会に提出した(2014年 ロイター/Bogdan Cristel)

[コンスタンツァ(ルーマニア) 14日 ロイター] -ルーマニアの国会議員が、イルカに人間と同じ権利を与えるための法案を同国議会に提出した。向こう数週間、法案をめぐり上院で審議が行われるという。

イルカに「人権」を与える法案を提出したのは、活動家でもあるレムス・チェルネア議員(39)。法案では、高度に発達した知力や行動パターンなどからイルカを「人間以外の人格」だと認め、人間とイルカは法の下に平等だとしている。

法案はまた、イルカを殺した際には「殺人」と同じ刑期を受けるとするほか、ライブのエンターテインメントショーでイルカを出演させることを禁じるとしている。

チェルネア議員によると、和歌山県太地町で行われているイルカ漁を批判的に描いた米映画「ザ・コーヴ」(2009年)の監督から支持を表明する書簡が送られてきたという。

ただ、ルーマニアは今年、欧州議会選と大統領選が実施されるが、欧州連合(EU)域内で2番目に困窮する同国では汚職や生活水準の向上などが主な争点となり、動物の権利に関する問題が支持を集めるのは難しい状況とみられている。

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