April 30, 2020 / 6:05 AM / 3 months ago

米最大の石油ETP、3月末の含み損7.26億ドル 4月の先物暴落前

[ボストン 29日 ロイター] - 米国の石油市場に特化した最大の上場取引型金融商品(ETP)である「ザ・ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)」は、3月末の時点で7億ドル以上の含み損を抱えていたことを明らかにした。

これは原油先物5月限の価格が史上初めてマイナス圏に沈んだ3週間前にあたる。

米WTI原油先物の期近5月限の清算値は20日、306%(55.90ドル)安の1バレル=マイナス37.63ドルとなり、史上初のマイナス圏に沈んだ。保管施設が不足する中で5月限のポジションを抱えていたUSOのようなETPやその他の投資家は、パニック売りに動いた。

運用資産30億ドルのUSOは28日、米証券取引委員会(SEC)への提出文書で、3月末時点で7億2600万ドルの含み損を抱えていたことを明らかにした。

また3月中に4億6640万ドルの損失を計上した。

こうした多額の損失にもかかわらず、投資家はUSOに資金を注ぎ込んでいる。ヘッジファンドがUSOの取引価格が今後さらに下落していくと予想してポジションをショートにしているのに対し、個人投資家の間ではUSOの人気が高い。

SECの開示情報によると、3月末時点で、50社近い資産運用会社や投資顧問会社が顧客の資産を少額ながらUSOに投資している。

USOが複雑な原油先物に集中的に投資することから、個人投資家にとって適切な投資対象かどうか疑問視するアナリストもいる。

コロラド州に拠点を置くPKバーレジャーLLCのアナリスト、フィル・バーレジャー氏は、年金基金が資金を引き揚げた分を個人投資家が穴埋めしていると指摘。「年金基金が投資を減らしたことで多くの商品先物相場が停滞した。しかし原油先物は、個人投資家が年金基金の代わりに参入してきたため、取引が拡大し続けた」との見方を示す。

USOは現在、投資戦略を練り直している。27日には原油先物の期近物から期先物に移行する方針を示していた。

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