December 5, 2014 / 9:37 AM / 5 years ago

アングル:燃油サーチャージが4月以降にゼロの可能性、原油下落で

 12月5日、異例の原油価格下落傾向が続けば、2015年4月にも航空旅客の「燃油サーチャージ」がゼロになる可能性が出てきた。写真は、ガソリンスタンド上空を通過する旅客機、2012年撮影(2014年、ロイター/Mike Blake)

[東京 5日 ロイター] - 異例の原油価格下落傾向が続けば、2015年4月にも航空旅客の「燃油サーチャージ」がゼロになる可能性が出てきた。円安により、日本からの海外旅行は割高感が出ているが、それを打ち消す好材料として、旅行業界では期待が高まっている。

燃油サーチャージは、燃料とする油の価格に追随し、航空運賃などとは別建てで徴収される料金。航空旅客の場合、航空燃油(シンガポールケロシン)の過去の一定期間の平均価格を基準に決定。金額の改定を行う場合には、関係国政府に認可申請する。価格は各航空会社で異なるものの、各社とも、平均価格が一定水準を下回ると、燃油サーチャージをゼロとすることを決めている。

日本航空(JAL) (9201.T)やANAホールディングス (9202.T)は、過去2カ月の平均で決めているが、この平均価格が1バレル=60ドル未満となれば、燃油サーチャージはゼロになるという。

両社は、12月中旬にも、10―11月の平均価格を用いて2015年2―3月発券分のサーチャージを発表する。この時点では、60ドル割れは起きていないが、15年2月中旬の発表では、今年12月―来年1月の平均価格を用いるため、今後の動向次第では、4―5月発券分からゼロになる可能性がある。

両社の燃油サーチャージは、2005年に導入された。金融危機による影響で原油・商品価格が急落した際、2009年7―9月発券分で燃油サーチャージがゼロになったことはあるが、すぐに復活した。

エイチ・アイ・エス (9603.T)の平林朗社長は「消費マインドが低下するなか、円安もあり、不要不急の支出ではない旅行は厳しい環境にあると感じる」と、現状は厳しい見方だ。

そうした中で「円安の進行以上に原油価格が下がっている。円安は海外旅行にとって良い材料ではないが、仮に燃油サーチャージがなくなれば、かなりのプラス材料になると期待している」と話す。

JTBは1日、年末年始(12月23日―1月3日)の旅行見通しを発表している。最大9連休となることもあり、旅行人数は過去2番目の高水準にあるものの、海外旅行は、前年比2.9%減の67万9000人で5年ぶりの減少を見通している。

清水律子 編集:田巻一彦

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